知っているとトクをする……こともある、ちょっとエッチなトリビアのお時間です。
今回ご紹介するのは日本むかし話にまつわるお話。
その中でも特に有名な「桃太郎」と「浦島太郎」。もともとはエッチなエピソードが含まれた、“大人向けのお話”だったんです。
桃太郎は〇〇〇〇から産まれた!?
みんな知ってる! 現代版「桃太郎」のあらすじ
川へ洗濯に行ったお婆さんが拾ってきた桃には、元気な子どもが入っていました。
その子は桃太郎と名付けられ、すくすくと成長。きびだんごを手に、鬼退治へ出発しました。途中、犬と猿とキジをお供にして、鬼ヶ島へ上陸します。
お供たちと協力して鬼たちを倒した桃太郎は、宝物を持ち帰り幸せに暮らしました。
これが今、伝えられている「桃太郎」の一般的なストーリー。しかし、この形に定まったのは明治時代なのです。
それ以前は地域によって色々なパターンがありました。持っていくお団子がきびだんごではなかったり、お供になる動物が違ったり。
その中でもメジャーだったのは、桃太郎を産んだのは若返ったお婆さんという「回春型」と呼ばれるストーリーです。
旅行で何をしてたの? 江戸時代の「桃太郎」
仲良く暮らしていたお爺さんとお婆さん。しかし2人の間には子どもがいませんでした。
ある日、夢に神様が現れて「お婆さんが川に洗濯に行けば、子どもを授かる」と言い残しました。
翌日、お告げどおりに川へ出かけたお婆さんは、流れてきた桃を発見。持って帰ってお爺さんと半分ずつ食べてみると、なんと2人とも若返ったのです。
よろこんだ2人は旅行へ出発。帰宅するとお婆さんは妊娠していて、産まれた子どもに“桃太郎”と名付けました。
(『桃太郎一代記』より)
江戸時代、特別な果物として非常に高価だった桃は、不老不死の薬とも言われていたため、食べた2人が若返るというストーリーが作られたのでしょう。
そして当時の人々は「桃を割ったときの断面が女性器のように見える」と思っていたことから、性欲が高まる食べ物と信じられていたそうです。
つまり桃太郎は若返った2人が旅行先で……というお話でした。
浦島太郎は〇〇〇に夢中だった!?
「浦島太郎」にもエッチな異説がたくさんあります。
こちらも有名! 現代版「浦島太郎」のあらすじ
浜辺でいじめられていた亀を助けた浦島太郎。助けてくれたお礼に、亀は浦島太郎を龍宮城へと連れて行きました。
龍宮城の主である乙姫は、恩人の浦島を手厚くもてなしました。鯛やヒラメの舞い踊りに、おいしいご馳走。
時を忘れて楽しんだ浦島ですが、ついに地上へ帰ることに。すると乙姫は、「困ったことがあるまで、絶対に開けてはいけません」と玉手箱を渡して別れました。
しかし、地上に戻った浦島は玉手箱を開けてしまい、お爺さんになってしまいました。
このストーリーもほとんどの方がご存知でしょう。しかし大昔の「浦島太郎」は、浦島太郎と乙姫は肉体関係を持っていたという、とってもエッチなお話だったのです。
すべてはここから始まった! 西暦720年の「浦島太郎」
船に乗って釣りをしていた浦島太郎は亀を釣り上げました。その後、浦島が昼寝をして起きると、なんと亀が美女に変身していたのです。
あまりの美しさに堪らなくなった浦島は、船の上で性行為を行い夫婦となりました。
(『日本書紀』より)
「浦島太郎」の原型とも言えるこのお話では、亀を助けてもいなければ竜宮城にも行きません。釣り上げた亀が美女に変身し、エッチをするだけというストーリーだったのです。
しかも、その200年後には性行為の様子が具体的に描かれるようになりました。
たった200年で子どもには聞かせられないお話に!
竜宮城についた浦島は乙姫の美しさに一目惚れ。裸のままベッドに入りました。
玉のような身体を愛撫し愛の言葉を口にしながら、「魚比目(ぎょひもく)の興」「鴛同心(えんどうしん)の遊」「舒巻(じょけん)の形」「偃伏(おそくず)の勢」など様々な体位で楽しみました。
(『続浦島子伝記』より)
どうですか、この生々しさ。おとぎ話として子どもに話すには、いくらなんでも具体的すぎます。
ちなみに「魚比目の興」は対面側臥位、「鴛同心の遊」は騎乗位、「舒巻の形」は手足を絡める体位全般、「偃伏の勢」は正常位のことなのだとか。多くの体位を使い分けるなんて、浦島太郎はテクニシャンだったんですね。
これほど深く愛を交わしたのに、実世界へ戻ろうとする浦島太郎。乙姫が玉手箱を渡したのは、復讐だったのでしょうか……?
以上、日本むかし話にまつわるトリビアでした。
【今すぐ使える度】★★☆☆☆