【インタビュー】悩むみんなの力になりたい。信じて、乗り越えられるよ<珠凜(しゅり)さん>高崎人妻城

【インタビュー】悩むみんなの力になりたい。信じて、乗り越えられるよ<珠凜(しゅり)さん>高崎人妻城

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ナイトワークの最前線で活躍する人気キャストにスポットを当てる「バニラボインタビュー」。今回は群馬県高崎市の『高崎人妻城』から、”珠凜(しゅり)”さんの登場です。

高崎という地方都市に在籍しながら、ランキングでは全国区の人気を誇る彼女。SNSでは女の子の目線に立った投稿も支持を集めています。周囲から「お姉さん」として頼られる珠凜さんの、ナイトワークに対する想いや今後についてうかがいました。

珠凜さん

県内有数の人気店でトップランカーとして活躍していたが、より自分に適した環境を求めて『高崎人妻城』に移籍。SNSでの発信力が高く、某有名ランキングでは県内のインフルエンサー部門1位を獲得するなど、男性のみならず同業キャストからの支持も厚い。最近は2022年11月オープンの新店舗『本庄人妻城』にも出勤中。

私たちは貴重な時間を使って働いている。それを伝えたかった

――珠凜さん、お店での人気はもちろんなんですが、SNSでの支持率が高いですよね。

そうですね。女性からもけっこうフォローしていただいていて。

――嫌なことをするお客様に意見するツイート、すごく”いいね!”がついていたのが印象的でした。あそこまではっきり言えるのってすごいな、と。

ありがとうございます。

私たちって、ともすれば「身体を売ってる」っていまだに思われてしまうことがある。でも、そうじゃない。それぞれに本業や学業ややらなきゃいけないことがあって、その残りの時間でこの仕事をしている。つまり「貴重な時間を売ってる」んですよ。

そのなかで、嫌なことをされたり、言われたりするのってどう思う? と。自分がされたら嫌じゃないの? って投げかけたかった。

特に若い女の子ってすごく繊細で、お客様からの心ないひと言ですごく傷ついてしまうこともあるから。

――男性からの反応はいかがでした?

意外とポジティブなご意見が多いですね。

それはお客様からもそうで、たとえばお仕事中なのにプライベートなことを聞いてくる方っているじゃないですか。「どこ住んでるの?」「結婚してるの?」「本当は年いくつなの?」とか。女の子のなかには気にせず教える子もいるとは思います。でも、ほとんどがプライベートなことを聞かれたくないと思っているはず。

私はそんなとき「今は”珠凜”だから教えられないな」って返すんです。そうすると「あ、そうだよね、ごめんね」って、だいたい引いてくれますよ。

――お客様もけっこう悪気なく聞いてくることがほとんどですもんね。

そうそう。

子どもでも「なんでなんで?」ってすごく聞いてくる子、いるじゃないですか。でも、答えられることと答えられないことがあって、答えられないことに関しては「答えられない」っていうんじゃなくて「調べとくねー」ってかわしたり。それと一緒。

バサッと「やめてください!」って言っちゃうと、やっぱりお客様としてもモヤモヤっとして機嫌を損ねてしまうこともあるから、自分のなかでうまくかわす答えを持っておくのはいいかもしれませんね。

私のなかではそれが「今は”珠凜”なので」なんです。

――今はあくまでも”珠凜”なんだ、と。

そう。私のお仕事のコンセプトというか、この時間はすべてを忘れて過ごしていただきたい、非日常を楽しんでもらいたい、というのがあるんです。

だから、お客様には必ず自分から先に話かけるようにしてるんですけど、お仕事のことは絶対に聞かない。聞くとしても「今日お休みですか?」とか「半休なんですか?」くらい。そうすると、お客様のほうから趣味のお話なんかをはじめてくれたりするんですよ。「昨日ゴルフ行ってさ」って。

で、そこから自分の引き出しを開けて話を広げていくんです。「あ、昨日テレビでゴルフやってたな」とか思い出して「あの人すごかったですよね」みたいに。

――そこですぐ返せる引き出しって、日頃からかなりアンテナを張っていないときついですよね。

でもあんまりたくさんは持っておけないんで、常に引き出しは入れ替えてますよ。お客様の年代に合わせた話題とかに絞って。あとは、毎日出勤前にネットニュースをひととおりチェックして、旬の話題を仕入れています。

人と接することが好きで始めたお仕事。自分に合うお店を求めて高崎へ

――その会話力、どこで身につけたんですか?

実は私、学校を卒業してからずっと福祉のお仕事を続けているんですよ。それこそ、保育園から高齢者の施設、障がいがある方の施設まで、いろいろなところを経験して。そこで、いろんな年代や考えの方と接するうちに、自然と身についたんだと思います。

――それで資格をたくさんお持ちなんですね。

そうそう、全部お仕事で必要な資格です。

――そこからなぜ風俗業界に?

福祉のお仕事を続けていくなかで、やはりある程度経験を経て資格を取ると、現場を離れてマネジメントのほうに行かなくてはならないことがあるんです。そうすると、どうしても入所者さんたちとふれ合う機会が減ってしまって。なんか人寂しくなっちゃった。

それで、このお仕事ならいろんな人に会えるし、意見も聞けるし、いろんな考え方に接することができるなってすごく興味が湧いたんですよ。これまでキャバクラとかもやったことなかったのに。

――人と接するのが好きなんですね。

大好き! そこで最初は太田市のお店に応募して、面接した日にそのまま体験入店もして、トントン拍子に決まっちゃいました(笑)。

――早い(笑)。不安とか焦りはなかったんですか?

ぜーんぜん。はじめてだったけど、その分お客様が手取り足取り教えてくれるし。むしろ「新人なのに話うまいね」って言われちゃったりとか(笑)。大変だな、困ったなって思うことはほとんどなかったです。

――そのお店を辞めたのは?

そこは県内でもすごく有名なお店で、いつか自分もなってみたいなとは思いつつ、それを目的に働いていたわけではなく……でもそのままナンバーワンになっちゃって。すごくうれしかったけど、その分、重圧もすごかった。

それに、スタッフさんがすごくたくさんいて、しっかりしたコミュニティが出来上がっちゃってたんですよ。だから、たとえばAさんにちょっと相談したら、翌日にはスタッフさん全員がそれを知ってる、みたいな。そういうのがちょっと……ぜんぜん秘密主義じゃないじゃんって思っちゃったりして。それで、ちょっとエリアでも変えて1年くらいやってみようかな、と。

――それで高崎に?

そのときはまだここじゃなかったんですけどね。でも、前のお店はスタッフさんの対応があまりよくなくて、お客様からもクレームをいただくことも多くて。もともと1年のつもりだったので、その期間だけ割り切ってがんばって、そこから先は前のお店に戻るかどうかけっこう悩んでたんです。

そんなとき、本指名のお客様になにげなく「いいお店ないかな」って相談したら、「人妻城のスタッフさんがすごくいいよ」って教えてくださったんですよ。お客様から「スタッフがいい」って言われるお店は信用できるし、きっと女の子への対応もいいはず! と思って、すぐに「連絡してみます!」って。そしたら本指さんも「じゃあ僕も!」って(笑)。

そこからはやっぱりトントン拍子で話が進んで、今ここにいます(笑)。

――(笑)。高崎人妻城はいかがですか?

店長さんは最初「あのお店のナンバーワンだった人が、うちでいいんですか?」ってびっくりされてたんですけど、でも、ここで働けば働くほど、女の子ファーストってこういうことなんだな、って思わされることがあって、すごく満足していますね。

――たとえば?

うちは待機所が喫煙と禁煙で分かれてるんですけど、必ずその日の気温に合わせて温度調節がしてあって、加湿器もついてて。あと、コロナ禍に入った時期に何気なく「事務所にマスクが1箱あったら便利だな」って話したんですよ。そしたら、翌日にはもう用意されてた。

そういう、本当に日々のちょっとしたことなんですけど、女の子のための気遣いが細かくて、それを即行動に移せるところ。しかもそれを店長やスタッフさんが独断でやっているのではなく、店舗全体でそういう動きが当たり前になっているところに、すごく女の子ファーストを感じています。

珠凜さんのお仕事グッズを大公開!

お気に入りのクレンジングバーム&オールインワン。「どんなに疲れていても、この組み合わせならサクっとスキンケアができて、仕上がりも最高!」と、珠凜さん。以前はオールインワンはほとんど使っていなかったそうですが、最近のアイテムはクオリティも高く、一気にハマってしまったそうです。

お仕事用のメイクは、プチプラが基本。「KATEがコスパも最強でお気に入りです♪」とのこと。フェイスパウダーは、みんな持ってるキャンメイクのマシュマロフィニッシュパウダー!

ジルのヘアミストは、ニオイ対策。といっても、自分のニオイではなく「お客様に気兼ねなくタバコを吸っていただくため」。次の接客時にニオイを持ち越さないように、このミストでケアするのだとか。さり気ない気配りが珠凜さんらしい。

なんでも話せて受け止められる、みんなの”お母さん”になりたい

――このお仕事をはじめて、大変だなと思ったことはありますか?

うーん、ほとんどないかも。大変だと思うことって、今1番がんばってることだと思うんです。大変=がんばっている証拠。だから「大変だな」と思うよりも「どう乗り越えようかな」って考えちゃう。

Twitterとか見ていても、この業界って「病んだ」とか「あー病みそう」とか、悩んでいる女の子がすごく多くて。でも、そういう女の子には「がんばってるからこそなんだよ」って伝えてあげたい。

目標を持って取り組んでいれば意外とあっという間に時間は過ぎるし。うん、目標=壁なんだと思います。

――すごく前向き。

だから、お店を変えるのも私はまったく悪くないと思っていて。”転々虫”なんて言われてイメージ悪いかな?って気にする人もいるかもしれないけど、自分に合うお店を探すって、このお仕事をちゃんとがんばっている証拠。

きっと自分に合うお店は見つかるはずだから、まわりの目は気にせずに飛び込んでもらいたいですね。

困ったらぜんぜん相談に乗るので!

――それはすごくうれしいかも。

私もいつかは引退すると思うけど、そしたら、女の子たちが愚痴を吐ける場になりたいと思ってるんです。みんなお仕事をがんばって帰ってきて、心も身体もすごく疲れてる。でも、このお仕事をしていることは誰にも言えないから、愚痴も吐けない。そういうときに、「いいよ、私にどんどん言って」って。それでスッキリして、翌日も笑顔でがんばれるなら、お店にとっても女の子にとってもプラスになるはず。

同業を経験してるからこそわかることもあるし、なんでも話せて受け止められる……お母さんみたいな存在になりたい。絶対に否定しないし、アドバイスもしてあげるけど、それを使うかはその子次第っていう。

――素敵ですね。

そういうのを……どういう形でやればいいのかはわからないですけど、やっていけたらうれしいな。

――そのあかつきには、ぜひ、またバニラボで取材させてください!

ぜひぜひ!


この業界で働く女の子のために。ときに優しく、ときに熱く語ってくれた珠凜さん。その真っ直ぐな思いを、バニラボも一緒に形にしていきたい。そう思わされたインタビューでした。

(取材・文/バニラボ編集部)

珠凜さんに質問!

・写メ日記で心がけていることは?

タイトルを普通にしないこと! お礼日記にしても「Aさんへ」とかじゃなくて「あ、そういえば……」とかにすると、見てる人も「なんだろう?」って思って開いてくれる確率がアップするから。

・お金を貯めるコツを教えてください!

お給料をもらったら、必要最低限の生活費だけをお財布に入れて、残りはポーチへ!「ポーチのなかのお金は絶対に使わない!」と決めておいて、ある程度貯まったら銀行に入れるようにしています。ちなみにこのポーチを選んだ理由は仕事の経費っぽく見えるから。そう思うと、私用で使っちゃいけない気持ちになるでしょ(笑)。

・容姿に自信がなくてこのお仕事で稼げるか不安です

それをお仕事の目標にしてみたらいいと思う! このお仕事をしたら女子力って自然と上がるし、迷わず飛び込んでみて。私も少し前にタピオカにハマりすぎて8kg太っちゃったけど、お客様からの応援もあって、がんばって戻しました(笑)。

・お客様に何か用意したいけど、どんなものがおすすめ?

私はミントのタブレットやのど飴を常備して、バイバイするときにお渡ししています。負担にならず、お客様も喜んでくれるのでおすすめですよ♪

珠凜さんが働くお店はこちら

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バニラボ編集部

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