いまいちピンときてない横文字をサクッと解説!
日々、さまざまなお客様が訪れる風俗店。
時にはバリバリ仕事のできるサラリーマンや実業家など、最新の情報や経済の動向を常にチェックしているような方を接客する機会もあるでしょう。
そんなときに「話している内容がわからなくて苦労した……」という、経験をされた方もいるのでは。
ということで今回は、耳にしたことはあるけどイマイチ理解できていない、そんな言葉をわかりやすく解説していきます。
話題になってるみたいだけど……なぞのカタカナ編
クラウドファンディング
不特定多数の人間を対象に、インターネット上で資金を集める手段のこと。
「起業をしたい」「商品開発をしたい」などの目的に対し、共感をした人が支援(金銭の寄付)を行う仕組みです。
日本では2011年からサービスが提供され、災害が起きた地域の復興支援金や、コロナ禍で経営困難になったお店の資金調達など、社会問題の解決にも役立ちました。
メタバース
「あつまれ どうぶつの森」や「マインクラフト」に代表される、インターネット上につくられた仮想空間のこと。
“アバター”と呼ばれる自分の分身を使い、リアルタイムで世界中の人とコミュニケーションを取ることが可能。
また、プラットフォームによっては音楽ライブやショッピングが楽しめるものもあり、第二の現実世界として注目が高まっています。
インバウンド
本来は「外から中へ入ってくる」という意味ですが、ニュースでは外国人観光客のことを述べている場合が多いです。
日本を訪れた観光客数は2019年が過去最多。宿泊施設や飲食店などの利用、「爆買い」とも呼ばれたショッピングで、インバウンド消費が高まり経済に大きな利益をもたらしました。
新型コロナウィルスをきっかけとして観光客の訪問は急激に減少するも、2023年になると規制が大きく緩和されてインバウンド需要が高まりつつあります。
ベーシックインカム
子どもや大人、性別や年収などに関係なく、誰にでも国が定期的にお金を支給する基本生活保障制度。
フィンランドでは2000人を対象に約7万円を支給し、生活面や精神面にどんな影響があったのか調査が行われました。
懸念されていた労働意欲の低下はほとんどなく、かえって不安やストレスが軽くなり幸福度があがったという結果が出たそうです。
また、日本でも導入するか議論が行われているものの、財源の確保が難しいといった課題があり、今のところ実施される予定はありません。
インボイス制度
インボイス制度とは、2023年10月に施行された消費税の仕入額控除の方式です。
ワンポイント解説
ここで言う「免除されていた消費税」は、普段の買い物で払うものではなく、お店(事業主)が国に納めるもの。
売上が1,000万円以下の場合は「免税事業者」とされ、消費税の納付が免除されています。
ワンポイント解説
(例)550円で仕入れた品物を1,100円で販売した場合(税率10%)
◆制度が施行される前は?
「仕入れにかかったぶんの消費税」が控除され、
100円(売上に含まれる消費税)-50円(仕入れにかかったぶんの消費税)=50円
の消費税を国に納めていました。
◆施行後はどうなる?
仕入れ先がインボイスを発行していないと、控除が認められなくなります。
その場合、
100円+50円=150円
と、従来よりも高い金額を納める必要があります。
まとめ
◆インボイス制度を発行すると……
・そもそも発行できるのは“課税事業者”だけ。売上に関係なく、消費税を納める必要がある
・制度が施行される前と変わらず取引ができる可能性が大きい
◆インボイス制度を発行しないと……
・売上が1,000万円以下なら“免税事業者”のままでOK。消費税の納付は免除される
・取引相手が減るリスク大。収入が不安定になる可能性も
イニシャルの意味がわかれば大丈夫!アルファベット編
M&A
「Mergers(合併) and Acquisitions(買収)」の略称。
文字通り企業の合併や買収のことです。
買い手側の会社がすべての経営権を獲得する場合だけではなく、事業の一部だけを引き継ぐ場合も含まれます。
BtoB
BtoBとは「Business to Business」の略称で、会社同士の取引を指します。
例を挙げると、「スーパーが卸売業者に商品を発注する」「飲食店が農家から野菜を仕入れる」ことなど。
ちなみに、Businessは個人事業主も含まれ、お客様(個人)との取引になるナイトワークは「B to C」に当てはまります。
FX
日本円と米ドルなど、違う国同士の通貨を交換すること。
通貨の価値の差額を利用して利益を出す「FXトレード」のことを指す場合も多いです。
例えば、数年前から値上がりが続いているiPhone。
日本と違い、アメリカではずっと同じ価格で販売されています。
なぜ価格が違うのかというと、ドルの価値に対して円の価値が下がった(円安ドル高)ことにより、今まで日本で販売されていた金額では釣り合わなくなったからです。
ワンポイント解説
(例)日本円を1,000ドルに両替する場合
1ドル100円のときに両替→100,000円必要
1ドル110円のときに両替→110,000円必要
となり、米ドルの価値が高いほど日本円の額も増えていきます。
こういった差額を利用し、米ドルが安いときに買って、高いときに売ると「FXトレード」で儲けることが可能です。
GDP
国民1人ひとりがつくった利益を合計した金額のこと。
「Gross Domestic Product」の略称で、日本語では“国内総生産”と訳されます。
利益とは
例えば、あるナイトワーカーさんの年間のお給料が100万円だったとします。
ローション代や交通費、性病検査代などお仕事に必要な出費が10万円かかっている場合、
100万円(売上)‐10万円(経費)=90万円(儲けた金額)
が利益にあたります。
2023年のGDPランキングで日本は189カ国中3位にランクイン。
国の総人口にも左右されますが、GDPの数値が高いとたくさんの利益が出ていることになるため経済状況が豊かである傾向にあります。
SDGs
SDGsとは、社会問題や環境問題などを解決するために掲げられた、世界共通の17個の目標のことです。
設定された目標
- 貧困をなくそう
- 飢餓をゼロに
- すべての人に健康と福祉を
- 質の高い教育をみんなに
- ジェンダー平等を実現しよう
- 安全な水とトイレを世界中に
- エネルギーをみんなにそしてグリーンに
- 働きがいも経済成長も
- 産業と技術確認の基盤をつくろう
- 人や国の不平等をなくそう
- 住み続けられるまちづくりを
- つくる責任つかう責任
- 気質変動に具体的な対策を
- 海の豊かさを守ろう
- 陸の豊かさも守ろう
- 平和と公正をすべての人に
- パートナーシップで目標を達成しよう
日本では、プラスチックごみの問題の解決に向けてレジ袋の有料化や紙ストローの導入を開始。
SDGsの活動に積極的なフィンランドでは、子どもたちが平等に教育を受けられるように義務教育を無償化するなど、2030年までの達成を目指して、世界各国でさまざまな取り組みが行われています。
知識が広がれば、会話も広がる!
これを期に、なんとなく聞き流していたニュースをちゃんと聞くようにすれば、きっとお仕事にも役立つはず。
さまざまな会話に対応できるようになれば、新しいリピーターの獲得にもつながるので、よかったら参考にしてみてください!
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