ナイトワークの最前線で活躍する人気キャストにスポットを当てる「バニラボインタビュー」。今回は、北海道札幌市の『SHAKARIKI』から、“ドレミ”さんの登場です。
持ち前の明るさと楽しさが満載の“ドレミワールド”で、多くの人を虜にしている彼女。しかしここに至るまでには、さまざまな苦労があったのだと言います。
ドレミさん
すすきののデリヘル『SHAKARIKI』に在籍。さまざまな集客サイトのランキングで、常に上位をキープする人気キャスト。求人バニラが開催した『バニコン2023』では多くの投票をゲットし、見事グランプリを獲得。アニバーサリークイーンに輝いた。
「フリー1本つけたらラッキー」だった、貧乏で売れなかった時代
──ドレミさんがナイトワークを始めたきっかけは?
もっと贅沢したかったから(笑)。っていうのも私、千葉にある有名なテーマパークが大好きで、パーク内のホテルに泊まるのが夢だったんですよ。でも、そのときやってた昼職じゃ全然お金が足りなくて……。それで「よし、風俗やろう」って思ったのが始まりかな。
で、なんやかんやあって『SHAKARIKI』に。
──そういう流れなんですね。ちなみに、その「なんやかんや」が気になります(笑)。
あはは(笑)。これはね、知り合いから「『SHAKARIKI』って新店がオープニングキャストを募集してるらしいよ」って聞いて応募しただけ。普通ですみません(笑)。
ただ、最初はめっちゃ怖かったな。だってそのときはまだ18歳で業界も未経験。右も左もわからないのに風俗の世界に飛び込むんですもん。お客様もスタッフさんも女の子も、全員ヤバい人だと思ってました。
──初めての世界だとなおさらですよね。
そうそう。でもね、いざ働いてみたらめっちゃ愉快な人ばっかり! 「この業界、ヤバいんじゃないか」系の不安はすぐになくなりました。
それよりも、別の悩みが出てきちゃって。
──別の悩み?
そう。「風俗で働いたのにまったく稼げない」っていう、最悪のヤツ。
──えっ? ドレミさんに稼げなかった時代が……?
あったんですよ、昔は。最初の数年間は「1日1本ついたらラッキー」くらいの実力だったので、余裕でお茶も引いてました。(※出勤日の接客人数が0人=お給料が0円の状態)
しかもそのときは昼職と掛け持ちしてて、職場の人には内緒だったから顔出しは全モザイクだったし、時間がないから写メ日記も書けなかったし、仕事後のお疲れモードで出勤してたから笑顔が出せなくて接客態度は最悪だったし、自分の売り出し方がわからなくてキャラが迷走してたし……。
びっくりするほど稼げなくて、泣きながら帰った日もたくさんありました。
──思わず涙が出てしまうほど……。
稼ぎたくて風俗をやったはずなのに、全然稼げないのが悔しかった。あと、お金がなさすぎるのも悲しかった(笑)。
──え?
当時は昼職の手取りが月8万円しかなくて。アパートの家賃が2万5千円で、その他の支払いもあって……。まともに食べるお金すらないから、体重は37kgでガリガリ(笑)。「フリー1本いけたから今日はもやしが買える!」みたいな生活でしたもん。マジで貧乏すぎたなあ。
だから思いきって昼職を辞めて、風俗1本でがんばろうと決めたんです。「いつか絶対ナンバーワンになる!」と決めて、めちゃくちゃがんばって……。そうして、今のこの“ドレミ”が誕生したわけです。
──ひたむきに努力される姿勢、尊敬します。
えー! 尊敬だなんて、なんか恥ずかしいかも(笑)。
……でも、そうですね。私の中でやれることはやりきったと思います。まあ、どうやってがんばったかはまた別の機会にお話ししようかな(笑)。
──楽しみにしています!
できることは全力で。それが女性にも愛される人気嬢のモットー
──ドレミさんのSNSを拝見すると、男性だけではなく女性との絡みも多いように感じます。
そうなんですよ。ありがたいことに「応援してます!」みたいな温かい反応をめっちゃもらえるし、なんなら女の子がお客様として、お金を払って私を呼んでくれることもあるし。
──すごい人気だなあ。
えへへ。女子会、楽しいですよ。いろんな話をしたり、一緒にお菓子を食べたり映画を観たり。あとは私、女の子限定で写真撮影オプションを無料にしているので、同業の子だったら「写メ日記に使っていいよー」って写真を撮ったり。
あ、そういえば女の子関連の話でうれしいことがあったんだ。聞いてもらってもいいですか?(笑)
──もちろん! ぜひ聞かせてください。
あのね、私を呼んでくれた女の子が「ドレミちゃんと一緒に働きたくなったから」ってことで、『SHAKARIKI』に入店したんです!
──おおー!
確かに連絡先も交換したし遊びにも行ったしで仲良くなったけど、まさかキャストになるなんて。一緒に働けるようになったから素直にうれしいんだけど、その行動力には素直にびっくりでしたね(笑)。
彼女とはよき仲間でもあるし、よきライバルでもある。だから私は私の最大限を尽くして、これからもがんばりたいと思います。
──応援しています! ちなみに、ドレミさんがお仕事をするうえで大切にしていることは?
それはもう1つしかないですね。自分ができることを全力でやる。それだけ。
ちょっと厳しい言い方かもだけど、やっぱり手を抜いて働くと売れない気がするんですよ。私が昼職との掛け持ち時代に稼げなかったのも、「昼職で忙しいから」ってのを言い訳に、適当に働いてたことが理由だと思いますし。
手抜き接客をすると必ずお客様にもバレるし、リピートにもつながらない。だから、1人ひとりに対して真剣に、一生懸命向き合うことを大切にしています。
ちなみに私ができることは何かというと、「我慢する」ってこと。たぶん私、人よりも我慢強いんですよ。なんならこの能力のおかげで、“ドレミ”が成り立ってますからね。
──我慢?
……あ、別に「我慢しながらイヤイヤ働く」って意味じゃないですよ! なんか変な言い方になっちゃった、すみません(笑)。そうじゃなくて、「肉体的な我慢」ってほうかな。
“ドレミ”のアピールポイントは“ハードなドM”なので、ロウソクとかバラムチを使ったプレイもオッケー。でも本当は、めっちゃ熱いしめっちゃ痛い。なのに、それを我慢できちゃうから……あれ? 私、もしかして才能があるのかな?(笑)
とはいえ身体が大事なので、ケガだけはしないように気をつけています。まあ、お客様もちゃんと配慮してくれるから、大事に至ったことはないんですけどね(笑)。
ストイックで負けず嫌い。「いろんなナンバーワン」を目標に
──そういえば、ドレミさんにはどんな目標がありますか? こんなにもお仕事に真剣なので、目指しているゴールが気になります。
うーん。昔は絶対にお金だったけど、今は多少の余裕ができたから……地位と名誉が欲しいかも(笑)。
──すでに持っているのに、さらに!?
そう、さらに! 求人バニラの『バニコン』でグランプリをもらえたように、これからもいろんなコンテストでナンバーワンを獲っていきたいな。だから今のままじゃダメ。もっとがんばらなくちゃ。
って、こうやって自分を追い込みすぎるのもダメなんだよなあ。だって私、前にこれをやってメンタルを壊したことがあるから(笑)。
──なんと……。
“酒うつ”って、知ってますか? お酒を飲んだら気分が沈んじゃうってやつ。昔、負荷をかけまくって働いてたら、それになっちゃってね。ある日突然「なんかもういいや」って全部がどうでもよくなって、気づけばすべてを放棄して引きこもりに大変身(笑)。
出勤もしない、写メ日記も更新しない、連絡も返さない、みたいな日々が半年くらい続いたんじゃないかな。毎日家でごろごろしては出前を頼んで、食べては寝て食べては寝てを繰り返したら、気づけば10kgくらい太って。で、そこで初めて「ヤバい!」って我に返って、慌ててお店に連絡してすぐに仕事復帰して。
そのときに「これからは絶対サボらない」ってのを決めたので、今はもう自宅の鍵を店長に渡した状態で働いています(笑)。
──え?(笑)
「もし私がまた引きこもって連絡を取らなくなったら、その鍵を使ってうちに来てね!」っていう……不退転の決意の表れ(笑)。
──すごい決意……!
やると決めたらやりたいですもん。だから、いつかはみんなに言われたいですね。「すすきのだったらドレミだね」って。
そして、北海道で一番のキャスト……いや、やっぱり日本で一番のキャストを目指して、これからも“ドレミワールド”全開でやっていきます!
──とてもかっこいいです!
と、思うでしょ? 実はこれね、ただの負けず嫌いなんです。なんなら「負けず嫌い」って言うのも恥ずかしいくらいの負けず嫌いだから、「私が一番じゃなきゃイヤ!」って思ってるだけ(笑)。
ただ、それは本当に難しいんだよなあ。だってみんなカワイイし、すごいんだもん。強すぎるよー!
……とか言ってるけど、実はみんなと仲良くなりたい気持ちのほうが大きかったりするんです。だからいつでも、気軽に絡んできてくださいね。
どんな質問にも笑顔で応えてくれた、ドレミさん。明るい性格に加え、真っ直ぐな人柄も人気の理由なのでしょう。ひたむきに努力する彼女はきっと、今日も多くのファンを魅了しているに違いありません。
(取材・文/バニラボ編集部)
ドレミさんに質問!
・リピーター獲得のコツは?
一緒にいるときにもう、次会ったときのプランを話しておく。「今度はこんなプレイをしてみよう」みたいな。あとはお別れのとき、冗談っぽく「また明日!」って言ってみると、本当に次の日来てくれる人もたまにいます(笑)。
・スレンダーな体型をキープするには?
絶対オススメしないダイエットだけど、基本的にモノを食べない! 食べるとしても、ブロッコリーとかサラダチキンとか。あとはお水を1日2リッター以上飲んだら、代謝が上がって痩せやすくなります。っていうのを、内科医のお客様から聞きました(笑)。
・こだわりの美容法は?
とにかく保湿すること。フェイスケアは導入液、化粧水、美容液、美容クリームを毎日使っていて、3日に1回はパックもするようにしています。もちろんお客様によく見られがちな手元も、ハンドクリームでしっかり保湿。ちなみに、シャネルのハンドクリームはいい匂いがするのでお気に入りです。